単価を上げるコツ

仕事単価を上げるための交渉方法

フリーランスはバックに大企業がいる場合と比較し、請負時の金額が安く設定されるところに強みがあります。
同じ製作を依頼する場合でも、企業に依頼するときには成果物を作るための原価に会社維持のための諸経費がかかります。

その点フリーランスは企業のように多くの人員やオフィス賃貸をしているということもなく、諸経費分を浮かせてその分を利益に上乗せすることができます。

しかし依頼する側もそうした点はよくわかっているため、交渉によってはかなり安く買い叩かれてしまうということもよくあります。

特にクリエイティブ系の仕事をしているフリーランスにとっては、「どうせタダ同然で作ってるんだろ」とばかりに非常に低い金額を提示されてしまうこともあります。

時々自治体などがイベントや地域復興のためのデザインやWeb作成を無料で受けてくれるクリエイターを募集していたりしますが、あれなどデザインや知的財産の価値を全く理解しない言語道断の例です。

駆け出しのクリエイターなどは仮に無料同然の仕事であってもそれをすることで自分の名前が有名になれば次の営業につながると思って安請け合いをしてしまいがちです。

ですが断言してもよいですが、そうして無料同然で受けた仕事で得られるのは「この人はタダ同然でも仕事をしてくれる人だ」という評価です。

ボランティア活動として行うならよいですが、フリーランスとしてきちんと収益を上げていきたいなら大赤字に買い叩かれる仕事をは受けない方がよいでしょう。

まず仕事単価を上げるためにしっかり頭に入れておきたいのが、「評価は他人ではなく自分で作る」ということです。

少しでも安く仕事をしてくれる人を探している依頼者は、いくら成果物の出来がよくても「次は高く仕事を出してあげよう」とは考えません。

ニッチな分野も恐れず飛び込む

フリーランスの強みを生かすなら、大企業の手が届きにくいニッチな分野の技術を備えるという方法があります。
プログラマーなどではわかりやすいですが、使用する言語には数多く種類があり、それを使える人材にはかなり偏りがあります。

一般的なアプリ開発やWebサイト構築で使用されるPHPやJavaといったものなら専門学校生や大学生でも組める人が多くいますが、あまり使用する人のいないObjective-CやSwiftといったものは仕事の単価も高くなります。

珍しい言語は案件も少なくなるというデメリットもありますが、一般的な言語をやりつつニッチな案件も狙っていくといった方法をとっていくことで収益アップのチャンスを作りやすくなります。

フリーランスにとって最も大事にしたいのが「信用」ですので、請け負った仕事は責任を持ってやりきりましょう。