1,000万円オーバーの人口

年収というのは、働いている人にとって自分の生活の質を決める重要なものです。
誰でも、働いている分に見合った対価は欲しいと考えるものですし、子育てや老後の貯金のことを考えると、できるだけ貯金もしておきたいと考えるものです。
そこで、年収ができるだけ多い職種や業種に転職して、ゆくゆくは1000万円を超えるような年収を夢見るサラリーマンも多いでしょう。
では、日本で実際に年収1000万円を超えている人というのはどの程度いるのでしょうか。

年収1000万円オーバーの人口

日本では、毎年民間給与実態統計調査というものを行っています。hdr
これに基づいて、給与所得を金額別に分けたグラフとして見てみると、年収1000万円を超えている人は、日本の中に約178万人いるということがわかります。

これを割合に直してみると、全ての働いている男性の6%、女性の0.7%が1000万円以上を年間で稼いでいる人口となります。

男女差

雇用機会均等法などの制定によって、雇用における男女の性差はなくなってきたものの、いまだに所得の面では大きな開きがあるのもわかっています。
これは、結婚や出産を機に一度仕事を辞めてその後に職場復帰することや、結婚した女性が、夫の不要範囲内で所得を抑えるためにパートやアルバイトとして働くことが多いことが原因となっています。

具体的な金額を出すと、男性の場合一番人口の多い年収の層が300万円台であるのに対して、女性の場合には100万円台から200万円台がピークとなっています。
また、男性の場合には年収の分布が幅広いのに対して、女性は、実に9割以上の人口が年収500万円未満となっていることもわかっています。

役職や職種による年収の違い

では、実際にどのような人が年収1000万円以上を稼いでいるのかというと、日本の場合には、役職や職種によってある程度の傾向が出ることもわかっています。
例えば、一般的に高年収の仕事として知られている、医師の場合は、平均年収が1500万円程度となっており、開業医や大病院の院長ともなると年収はさらに多い場合があります。

また、役職によっても年収が変化することも一般的であり、同じ会社であれば、平社員に比べて係長の方が、係長よりも課長の方が高所得であることが知られています。
特に、部長クラスよりも上の役職についている人は、年収1000万円を超えていることも珍しくなく、昇進をして職務が大変になることや管理職となっていくのに従って、所得が増えていくのが特徴だということができます。

年収1000万円は、夢のような数字かもしれませんが、転職や自身の努力によってその可能性をつかむこともできるのです。
きちんとしたワークライフプランを立てて、目標に向かってこつこつと努力を積み重ねることが大切だと言えるでしょう。