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医師

医師は、国の定めている大学を卒業した後に、免許を取得して研究を行い、研修医として経験を積んでから初めて一人前となれる職業です。

このため、その道のりは遠く、高い学力が必要とされる上に、研修医の時代などには中々所得を得ることができずに苦しい生活を強いられることがあることでも知られています。今回は、医師の生活や所得について紹介します。

医師や歯科医師の免許を取るためには

医師や歯科医師をはじめとした医療現場で実際に診察や施術を行う医師は人の命を預かる職業でもあるために、法律によってその資格取得に関しても厳しく規定がされています。医師法は、1948年に制定されたものが下敷きとなっています。

現在は6年制の医科大学もしくは医学部を卒業し、国家試験に合格することによって医師免許を得ることができますが、大学から研修医として現場での実習を課されることも定められています。

歯科医師の場合は、通常の医師とは異なり歯科大学を卒業して歯科医師国家試験に合格しなければなりません。その後も、医師と同じように1年以上の研修を受けた後に、開業をしたり、歯科医師が開いている病院などで働くことになります。

医師の平均所得

医師は、職業の中でも高所得であることが一般的に認知されています。

実際に、平成25年の調査では、医師の平均年収は1477万円となっており、他の職業と比べても格段に高収入であることが分かっています。人の命を扱うことや、当直などの制度があり精神的にも肉体的にも負担の大きい職業であるために、このような所得となっているのです。

また、医師の所得は平均して全体の12%以上がアルバイトによって得られていることもわかっています。通常の当直勤務と比べて日当で大きな金額を稼ぐことが可能なために、アルバイトを利用して収入を得ている人が多くなっており、若手の医師は実に17%の所得をアルバイトに頼っているのです。中には、年収の最大化を目指して開業をしている医師が休みの日や病院を占めた時間からアルバイトへ行き、収入を得ているというケースもあり、アルバイトが広く行われている業種でもあるのです。

医師の求人を探す

医師としての仕事を探す際には、知り合いなどのツテを利用するというのがいままでは一般的でしたが、現在はインターネットの普及によって医療関係の求人を中心に紹介しているサイトも多くあります。地域ごとや自分の働きたいペースに合わせて検索できる上に、問い合わせることによって、公開していないような高額の案件などを紹介してくれる場合もあります。

中にはクリニックの治療業務以外にも、民間企業や研究機関などの研究職も医師の就職・転職先として注目されています。

参考サイト:理系・研究職の求人転職@Chall-edge(チャレッジ)

私立大学の場合には1000万円以上の学費が必要とされ、その大学へ入学するために努力をし、卒業後も進歩を続ける医療技術の知識を覚えていかなければならない医師は、体力的な負荷も大きい職種だと言えます。
自身のペースに合わせてより高所得を目指すのも良いでしょう。