プロ野球選手

選ばれた人にふさわしい価値

日本のプロスポーツの中でも特に年収が高いことで知られているのはプロ野球選手です。
1軍選手であれば最低年俸が1500万円となっており、選ばれた人にふさわしい年収となっています。
プロ野球選手の平均年収は約4000万円となっています。

最も高い選手の場合は5億や6億近いお金をもらっている選手もいます。
近年は年俸が高騰しており、億単位で稼いでいるプロ野球選手は増えているのです。
プロ野球選手は昔から年収が高かったわけではありません。

たとえば、日本プロ野球史上特に重要な存在である王や長嶋といった選手は1億円以上の年収を稼いだことはありませんでした。
当時はトップタレントの方が稼いでいると揶揄されたこともあったのです。
日本で初めての1億円プレーヤーは落合博満選手であり、それ以降徐々に年収は高くなりました。

海の向こうのメジャーリーガーの場合は平均年収が5億円ほどとなっており、日本とは桁違いに高いです。
プロ野球選手の年俸が高い理由としては、それだけの収益を球団が上げている点と、選手寿命が短いため高い年収を保証しないと選手の将来に不安を与えることにもつながるからです。
今はプロ野球人気が低迷しているとされていますが、今でも高い収益を上げているプロスポーツであることには変わりなく、これからも高年収を維持していくでしょう。

ただし、プロ野球選手の平均寿命は9年程度とされており、多くの選手は数年程度で引退を強いられています。
10年以上もプロで現役であり続ける選手というのは、メディアでよく話題になるような一部の選手だけなのです。

プロ野球選手になるためには

プロ野球選手になるための一般的な方法としてはドラフトで指名されることです。
高校生や大学生で野球をやっていて、大きく注目されるようになれば、各球団からドラフト1位指名を受けることができるでしょう。
もし複数の球団から指名を受けた場合にはくじを引くことによって、どの球団が獲得するのかを決めます。

そのため、指名される側には基本的にチームを選ぶ権利がないのです。
ただし、プロになって、条件を満たせばFAを取得する権利をもらえるため、その時には別のチームと契約をすることができるようになります。
FAを取得するまでは、そのチームの保有権は球団が握ることになるのです。

また、トレードによって別のチームに移籍することもあります。
日本のプロ野球の場合、トレードはそれほど盛んではありません。
メジャーリーグの場合は、まだメジャーに上がる前のマイナーリーグの選手がトレードの駒にされることも珍しくないです。

プロ野球選手になる道はとても険しいものです。
たとえ甲子園で活躍したとしても、指名されるとは限りません。
また、プロ野球選手になったとしても、数年で辞めてしまう方が多い世界です。
限られた人物のみが生き残ることができる世界です。