金融会社でトレーディングを行う仕事

年収の高い仕事としてここでご紹介させていただくのはトレーダーの仕事です。
今ではインターネットを用いることで個人でもトレーダーとしての仕事を行うことが出来るようになっており、いわゆる「デイトレーダー」と呼ばれる個人投資家の方が印象として強いかも知れません。
ここで紹介するのはそういった自分で自分の資金を用いてトレーディングを行う人ではなく、金融会社に勤め、会社やクライアントのお金を用いてトレーディングを行う人のことを指します。

トレーダーとして仕事を行うことが出来るのは、金融取引業者のみです。
その為、トレーダーという仕事は、より分かりやすく言えば「金融取引業者の社員」という扱いとなります。

金融取引業者にも、大きく2つの種類があります。
一つはリテールと呼ばれる種類の金融取引業者です。
リテールというのは個人の顧客をクライアントとして取引を行う業態のことを言います。

もう一つはホールセールと呼ばれる種類の金融取引業者です。
こちらは法人の顧客をクライアントとして取引を行う業態のことを言います。
トレーダーとしてもこのどちらなのかによって、扱うお金の大きさや求める運営の方法などに違いが生じるため、就職を考える際に重要なポイントの一つとなります。

トレーダーの仕事は、なんといっても実力主義の世界です。
高い年収がある反面で、自分の実力に掛かる責任も大きく、失敗をした場合には大きな代償を支払うことになる場合も少なくありません。
仕事にやりがいを求め、自分の実力に対して十分な自信がある人でなければ、トレーダーとして大きな成功を収めることは難しいでしょう。

トレーダーになるには

それでは、実際にトレーダーになりたいという場合には、どのようなルートを考える事ができるのでしょうか。
最初に紹介した通り、トレーダーというのは要するに金融取引業者の社員ということになるため、こういった場所に就職するというのが最初の関門となります。
投資銀行や証券会社、投資信託などが主な就職先として考えられますが、こういった場所の就職というのは競争率が高く、就職当時からある程度の知識を持っていることを求められるケースが多いといえます。
その為、少なくとも大学を卒業していること、特に経済学部などの出身であることが大きなポイントとなるでしょう。

資格については、必ず必要なものがあるわけではありません。
ただ、トレーダーの多くは自分の実力を示すために、経営学修士まで取得している人や、MBAを取得している人が多い傾向があります。
また、一般資格としては証券アナリストやファイナンシャルプランナーの資格などがあると、就職上、あるいは就業上有利になることもあります。