近年は、情報化社会の発達によってマスメディアに求められる役割が飛躍的に増加してきています。
毎日のニュース番組や、バラエティ番組、旅情報番組など、様々なコンテンツを限られた時間の中で取り上げて、国民に楽しみを与えるとともに、その視聴率によってスポンサーから広告料を取るという、ビジネスモデルで展開されている民間テレビ局。

大学生の就職したい企業ランキングにも必ずと言っていいほど上位に食い込むテレビ局への就職は、年収が高いことでも知られています。
ここでは、テレビ局で働く人の年収と、キャリア形成について紹介します。

テレビ局で働く人の平均年収

テレビ局で働く人の平均年収はおよそ1000万円となっています。
近年は、情報媒体がインターネットなどに移行しつつあることもあり、テレビ局自体も改革を求められていると言われていますが、それでも平均で900万円以上をキープし続ける放送業界は、魅力のある業種でしょう。

勿論この平均年収の中には、高待遇で働いているアナウンサーやディレクターが含まれているため、一概にテレビ局に就職したからと言って高収入となれるわけではないことには注意が必要です。

テレビ局での仕事

一つの放送番組を作り上げるためには、様々な職業の人が協力し合いながら取り組まなければなりません。
バラエティ番組の場合には、セットを作る大道具やカメラマン、照明係などがいて初めて成立するものです。
その他にも、放送作家やディレクター、アシスタント、渉外営業など番組に出演しているアナウンサーやタレント以外にも裏方には多くの人が動いているのです。

高収入なのは、上記のうち番組に出演する人以外には、放送作家やディレクターなどが該当し、カメラマンや照明でもチームの中でリーダーとして働いている人は高収入であることが一般的です。
また、生活が不規則となることでも知られており、特に現場での撮影スタッフなどは、番組によっては深夜まで仕事が入っていたり、早朝から出勤する必要があったりと体力が求められる業種でもあり、その分高待遇であることが多いのです。

テレビ局で働く人の仕事内容については、下記のようなウェブページで詳細に書かれています。

参考サイト：マイナビ進学

テレビ局で働くには

放送業界と言っても、その母体は通常の株式会社と変わることはありません。
そのため、大学生のうちに、就職活動を行うことや、転職をするときには情報サイトなどから情報を得て、面接などを行うのが通常です。
大道具や照明などの専門的技術を持っていなければならない職業へ就きたいと考えている場合には、その技術を身につけてから入社することになるため、学生時代にサークル活動やその他の方法でその技術について学んでおくことが重要となります。

また、学歴が非常に高いことでも知られており、アナウンサーだけでなく営業やディレクターといった裏方の職種であっても名前の知れ渡っているような大学を卒業していることが望ましいとされます。

ディレクターや放送作家を目指している場合には、ラジオ局や商社でイベントの企画を行った経験のある人などがテレビ局へ転職するということもあり、様々な方法が考えられます。
いずれも、体力や技術に自信がなければ務まることがない業種なので、なりたいと考えた場合は、きちんと準備をしてとりかからなければなりません。