1,000万の暮らしが知りたい

所得が増屋したいと考えている人の大部分が、その理由として、今よりも楽な暮らしがしたいと考えたり、欲しかったものを気兼ねなく買い物したりできるようなりたいと思っているでしょう。
確かに、500万円の所得で暮らしている世帯が、倍の1000万円の所得を得られるようになったと考えると、その生活の質も倍にはならずとも随分と楽になることが予想できます。
では、実際に、1000万円で暮らしている人は、どのような違いがあるのでしょうか。

実際にはそこまで差を感じることはない

日本には、累進課税となっている所得税があります。
この税金は、所得が多ければ多いほど大きな額を納めなければならないもので、国税の中でも大きなウェイトを占めるものとなっています。
高所得である1000万円の家庭の場合には実際には、かなりの額の所得税や住民税を支払うことになってしまいます。
このため、想像していたよりも随分と質素な暮らしをしているという意見も数多くみられます。

それでも、細かいところで違いがあり、「国産の食材しか買わない」という方や、一軒家の住宅を構えるのにも、大きな融資を受けることができることもあり、敷地面積や内装の面で、お金をかけた家にすることができます。
しかし、一方で税金が多かったり、住宅や車のローンや維持費にお金を取られてしまうこともあり、生活の面で大きな変化を感じることはなさそうです。

所得が大きい分出ていくお金も大きくなる

重複する部分もありますが、高所得の人は一般的に支出も多くなってしまうことが挙げられます。
コツコツと努力して昇進した結果現在は、部長クラスの管理職となり、会社内での地位も安定している方の場合は、その年収になる頃には年齢も40歳よりも上となっていることが多いです。

これくらいの年齢になると、結婚して子供がいる場合には、教育費がどんどんかかるような、高校生や大学生となりますし、自分の親も60歳を過ぎて介護や仕送りについて考えなければならない年齢となります。
確かに20代の方で年収1000万円を超えているような方もいるかもしれませんが、あくまでそれは少数派なのです。

また、個人事業をして、年収が大きい方の場合には倒産のリスクや新事業展開のための資金として貯蓄もしっかりと行っておかなければならないため、一概に高所得であるからと生活面で贅沢ができるとは限らないようです。

相応の贅沢ができるのが1000万円

年収1000万円というのは、サラリーマンの方でも、現実的な数字だということもできます。
確かに、そこにたどり着くのは簡単なことではないかもしれませんが、5000万円の所得を得ている人や1億円を稼いでいる人に比べたら、決して努力して到達できない地点ではないでしょう。

豪遊することができるほどの所得ではありませんが、生活に困らず親の面倒を見ることや、子供のために貯金をすることも可能となるのが1000万円の所得だと言えます。
生活の面でも、年に数回国内旅行へ行くことや、数年に一度海外でバカンスを満喫することくらいは可能となります。
せっかく、働いているのであれば、高所得者層に入れるように、日ごろから少しずつ努力するのがよいでしょう。