大学教授

大学教授は、数ある職業の中でも年収や時給の面が高待遇であることで知られています。
国や人類の文化や科学の発展には欠かすことのできない人材であるために、この収入は納得のいくものですが、大学教授になるのには、時間や努力が必要な職業であることも間違いありません。
では、実際に大学教授になるためにはどのようなプロセスを経る必要があるのでしょうか。

大学教授になるためには

大学教授になるには、いくつかの方法があります。
一般的なものは、理系でも文系でも、その分野での研究を続けて博士号を得た後に、大学で研究員や講師として働きながら、論文の発表などを行っていき、十分な実績があると、学会や大学で認められることによって、教授として雇われるというプロセスです。

文系教授は、大学院生から講師となり、その後助教授、教授へと昇格するのがキャリアプランとなります。
理系の教授を目指す場合には、大学院から研究室へ入り、研究結果が出るまでは研究員となります。
その後、論文が認められれば助教授や助手として働くようになり、最終的に教授となります。

文理だけでなく、研究している題材によってもプロセスが異なってくる場合があるため、大学教授を目指したい方は、その分野でのキャリアパスについて調べてみるとよいでしょう。

大学教授の平均年収

近年は、少子化のあおりを受けて、経営が困難になってしまった大学法人もあるため、年収は減少傾向にありますが、平成25年現在でも大学教授の平均年収は1000万円を超えています。
大学教授になるためには、様々なプロセスを経る必要があるため平均年齢も50歳を超えていることが特徴として挙げられますが、助手や常勤講師の段階でも400万円以上の平均年収があるため生活苦に陥ることは少ないと考えられます。

また、平均時給がずば抜けて高いことでも知られており、契約上の拘束時間は、講義と会議、委員会以外には研究室でも自宅でも問題ありません。
このため、時給に換算すると4000円を超えていることも珍しくなく、講義の回数が多くなってしまう教授の場合には、プラスで歩合給も発生します。

大学教授の仕事環境

上記のように、学校側から拘束される時間が短い上、自分の好きな研究に打ち込むことができるように、個室が与えられ、年間で定額の研究費をもらうこともできます。
このため、一般の人よりもやらなければならない仕事に拘束されるというストレスも感じづらく、深夜残業なども自分の裁量で変更することが可能なため、恵まれた職場環境だということができます。

副収入が得られる職業

また、大学教授は研究の成果を論文で発表すること以外にも、セミナーを開催することや一般市民向けに公演を行って収入を得る機会もあります。
国際情勢や、地学について詳しい教授の場合にはテレビへの出演を依頼されることもあるため、副収入で収入に上乗せして稼ぐことができます。

その他にも、教授の仕事として出版を依頼されることや、出版物に寄稿するように頼まれることもあります。
これらの印税で大きく利益を得ることができるため、その暮らしに関しても十分にゆとりが持てるのが特徴です。