その他一部上場企業

業界や職業別にある程度の年収の比較をすることもできますが、もちろん、それらに該当しないような業界でも企業によっては高い平均年収を誇っているところもあります。
ここでは、一般的にはそこまで高収入な業界だと認知されていなくとも、高収入の人が多い企業やその傾向について紹介します。

トレンドの企業

2000年代前後に爆発的に普及したインターネットやパソコンという技術革新は、企業のあり方や事業展開の仕方にも大きな影響を及ぼすこととなりました。
この流れの中でアフィリエイトやECサイトといった新しいビジネスモデルが確立されたことや、まだまだ開発や改良の余地が残るインターネット産業は今でも事業が起こされることも多く、新規参入する企業が後を絶ちません。

その中でも近年、トレンドとなっている事業がスマートフォン向けのアプリでのサービス展開を行うことや、SNS上で展開されるゲームなどです。
これらは、収益モデルが多数存在している事業となり、企業毎の強み活かしながら開発・展開に取り組むことができるため注目を集めています。

これらのトレンドに乗って事業を行っている会社は総じて業績が良い傾向があり、中には平均年収が1000万円を超えているような企業もあります。

金融・証券会社

トレンド企業とは反対に長い実績や信頼によって利益を挙げているのが金融会社や証券取引を行う会社です。
これらの会社は、銀行なども含めて融資や保険によって利益を得ていることや、株式投資やその他の投資によって利益を回収しています。
就職先としても根強い人気があり、銀行に就職することができれば将来も安泰であるという考え方を持つ人は少なくありません。

会社や銀行によっても異なりますが、役職によっては年収1000万円を超えるのは難しくなく、勤続年数に応じてきちんと昇給していくシステムが出来上がっていると言うと苦笑があります。
安定志向のままで1000万円以上の年収を目指したいと考えている方は、この業界に転職するのが良いかもしれません。

特殊技能が必要とされる職種が主役の企業

医師やパイロットなど、特定の資格や技術を持っている人が高収入の職業に就くことができるという傾向は、一般常識となっています。
しかし、中にはあまり表舞台に出ないことや、資格自体が有名ではないために年収が1000万円を超えているような職種でも知られていないものもあります。
例えば、ゲームデザイナーです。

特別な資格などは必要ありませんが、グラフィックデザインを行うことや、ゲームシステムの開発をすることができるプログラムの技術を持っている人は意外と少なく、そういったことが行える人の年収は平均して高いです。
特に、日本でも最大手と言われることがある、スクエア・エニックス社は平均年収で、メーカーや総合商社を抑えて1位になったこともあります。

勿論、娯楽作品はヒットしなければ会社運営が難しくなってしまうような業界ですが、求められるスキルも高く、やりがいを感じることができる職場として、同社は就職活動においても人気が高い企業となっています。
また、ゲーム関連以外にも、コンピュータのプログラマーやCGデザイナーなどの特殊技能が必要な職種を主軸に展開されている事業を行っている企業は総じて平均年収が高い傾向にあります。