力士

日本の国技である

力士の年収がどれくらいなのか想像できない方は多いでしょう。
まず力士のトップである横綱になれば月収は約300万円ほどであり、年収は約4000万円をコシます。
大関の場合は年収は3000万円ほどであり、小結や関脇では年収は2000万円ほどです。

前頭は年収が1500万円ぐらいであり、十両ならば年収は約1250万円程度となっています。
ただし、力士によってはさまざまな手当がついたり、賞金の額にも違いがあるため、年収には幅があります。
プロスポーツの中では力士の年収はそれほど恵まれているわけではありません。

ただし、朝青龍のように人気力士となればテレビに出演したり、CMにも出られるため、収入はどんどん上がっていくでしょう。
下の方だとサラリーマン以下の収入で頑張っている力士も多いです。
基本的には実力主義の世界のため強くなりたくさん勝てるような力士になれれば、年収も高くなっていきます。

十両よりも上の力士に対しては相撲協会から給与が与えられます。
このような力士のことを関取と呼び、職業として認められるのです。
ボーナスも支給されるため、勝ち星には関係なく最低限の収入は保証されています。

また、報奨金という制度があり、強い力士であれば一場所で500万円ほどの報奨金を受け取れます。
横綱になることができれば、副収入も合わせて1億円超えを期待できるでしょう。

力士となるには

力士になるためには相撲協会が行っている新弟子検査を受ける必要があります。
中学校を卒業していて、23歳以下の男子であれば、相撲をしたことがない人でも受けられます。
合格基準として身長と体重に制限があります。

男子の場合は身長が173センチ以上、体重が75キロ以上が基準となります。
ただし、運動神経が良いことが認められれば、身長が167センチ以上で体重が67キロ以上でも対象となります。
力士というのは相撲取り全体のことを指しており、関取というのはその中でも十両以上の力士のことです。

力士の世界というのはとても厳しいものです。
検査に合格することができたら、相撲の世界について色々と学びます。
実際に相撲部屋に所属して、毎日きつい稽古を積むことになります。

成績が良くなれば番付はどんどん上がっていくのですが、途中で挫折する方も多いです。
実力が伴わなかったり、怪我をしてしまったり、あるいは体力の限界で引退するケースもあります。
ほとんどの力士は35歳程度で引退してしまいます。

力士の稽古というのはとても厳しいものであり、スパルタ教育を受けることになるでしょう。
また、力士というのは食べることも仕事の一つであり、とにかくたくさん食べることが要求されます。
力士としての体を作り上げていくことも立派な仕事であるといえるほどです。

そのため、引退後は病気になってしまったり、足腰が衰えてしまい生活に苦労している方もいます。
力士を目指すことは簡単なことではないと理解しましょう。